うす雲におおわれながらも夏らしいいちにちになった。 こんな日を待ちわびていたかのように蝉がしきりに鳴く。
山里の職場はまだお盆休みではなかったけれど。私だけ。 一日早くそれをいただく。なんだかぷつんと切れたような。 気力というものがすっかりなくなってしまった感じになる。
ある意味ずるい。けれどもそのずるさが心地よくも思える。
ご近所で不幸があった。明日はお葬式のお手伝いに行く予定。 あたふたと落ち着かない気持ちが治まらないまま夜になった。 どこか肝心なところのネジが突然外れてしまったようでもある。 ご近所づきあいは大切な事。分っているけれど受け止められない。
朝になればしゃんと出来るだろうか。とにかく眠ってみなければ。
夕方の土手はとても涼しかった。夏草が揺れて水の匂う道を歩く。 深呼吸をいっぱいする。背筋を伸ばしてすくっと前を向いて行く。
ふっともう立秋を過ぎていることを思い出す。こんなふうに風が。 日に日にそれをおしえてくれるのかもしれない。急いでいるような。
それでもいかないわけにはいかない。もっともっとゆっくりといきたい。
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