| 2009年08月08日(土) |
お盆には帰って来てね |
昨日が立秋だったらしく暦の上ではもう秋だと言うのだろうか。 なんだかとても信じたくない。不完全燃焼のような夏の中にいる。
お盆も近くなり帰省ラッシュの様子をテレビで観る。 今年こそは父の生まれ故郷に行きたいと思っていたけれど。 いまだ彼に相談できないまま。諦めの気持ちが募ってきた。
もう30年以上になる。祖父母や叔父のお墓参りにさえ行く事が出来ない。 そのうえ父の七回忌も近いというのに未だにお墓を作ってあげられない。
とても情けないけれど。思うようにいかないことがあり過ぎるのだった。
我が家では今日お墓参りに行った。彼の父親が眠っているお墓。 お寺の裏山にありふうふういいながら彼とふたり上って行った。 春のお彼岸からそのまま。ずいぶんと荒れているように思った。 竹箒で枯葉をかき集めてから草むしり。やぶ蚊がたくさんいる。 汗だくになり掃除を済ますと。彼の次に私がとお参りを済ます。
ちょうど雨が降り始め駆け足で山を下りた。大切な事を忘れる。 「お盆には帰って来てね」とそう伝えるのを忘れてしまったのだ。 でもだいじょうぶ。彼はちゃんと忘れずに手を合わしたということ。
嫁ぐということ。その家の家族になるということ。ご先祖様を敬い。 しっかりと努めなければいけないことがある。実家のない私にとって。 終の棲家があるということはとてもありがたいことだとつくづく思う。
不憫でならない実の父のことであっても二の次にしなければならず。 かといって心の中ではいつもいちばんだとどうしても思ってしまう。
「お父ちゃんお盆には帰って来てね。私のところにも会いに来てね」
降り始めた雨はやまず。今日のお散歩も仕方なく諦めてしまった。 雨の時のあんずは犬小屋に潜り込んで気だるそうな眼をしている。
傘をさしてひとりとぼとぼとお大師堂に行きたくなってしまった。 けれども結局そうしない。そんな矛盾を打ち消すように空を仰いだ。
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