| 2009年07月28日(火) |
ぶってしまってごめんなさい |
どんよりと梅雨空。せめて心は晴れやかにと思うのだった。
些細な事にこだわらないように。苛立ったりしないように。 いちにち船に揺られながら波間を漂う漂流物を目で追って。 それが何処から流れて来た物かそのいびつさも気になった。
我ながらイケナイ日だったと思う。たくさんの反省をする。
さらりっとさらさら。いつもの呪文を唱えながら家路を急いだ。 いつも寄るスーパーの店員さんはみんな顔見知りになっていて。 気軽く声を掛け合えるのが嬉しく思う。お米を買ってよっこらせ。 帰る時には「また明日ね」と手を振る。みんなが友達に見えてくる。
買物が楽しい。もうその頃には船の事などすっかり忘れているわたし。 明日は明日の風が吹くからとあっけらかんとしていられるのが嬉しい。
がんばって晩御飯を作る。春雨の酢の物や豚バラのもやし炒めなどなど。 決してご馳走ではないけれど支度が整うとほっと肩の荷がおりる気持ち。 さあ食べましょうと意気込んでいたところ。「奥さんもしや忘れてる?」 彼の一言で唖然としたのだった。「オレ今夜飲み会やけんね」おおのう!
作り過ぎてしまった。サチコと二人きりならパスタが食べたかったのに。 どうしてその事を今朝言ってくれなかったのかと。くどくど文句を言う。 まあそれも笑い話。昨夜聞いた事など私はすぐに忘れてしまうのだった。
テレビを相手に独りぼっちの夕食。釧路の動物園のトラの話題に感動する。 生まれつき後ろ足に障害があり、飼育員の手で大切に育てられたという二頭。 仮死状態だったのを必死で温めてその命を救った様子。ほろほろと涙ぐんだ。 エプロンで涙を拭いながら箸を持つ手も止まる。彼にも見せてあげたかった。
食後。例のごとくお散歩。今日はいつも以上にあんずが駄々をこねて困る。 とうとう仕方なくぶってしまった。どうしようもない時があるものだと思う。
お大師堂でそのことを報告しながら手を合わした。私は赦してもらえるのか。 愛しくないわけがない。それなのに手をあげた自分こそどうしようもなくて。
しょんぼりとしたあんずとふたり。とぼとぼと川辺の道を歩いて帰った。
いちにち苛立っていたのかもしれない。反省のうえにまた悔いを重ねる。
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