| 2009年07月04日(土) |
こだわらないということ |
うっすらと陽がこぼれるようにあたりを満たす。 梅雨特有の蒸し暑さもなく過ごしやすい土曜日。
隣家のノウゼンかずらがそれは見事に咲いていて。 鮮やかなオレンジ色にこころを和ませていたけれど。 咲き終わった花が路地にたくさん落ちるからと言い。 ご主人がその半分ほどを無残に切り落としてしまった。
なんともいえない哀しい気持ちになる。仕方のない事。 けれども残った花は変わりなく美しく心をほっとさせる。
ひとそれぞれ。私は些細なことに拘り過ぎるのかもしれない。
ゆうがた。いつもの散歩道ではっと気づくことが多かった。 このところあんずと喧嘩ばかりしていて心に余裕がなかったのか。 草刈作業のあとすっかり雀色になっていた土手が今はもう若草色。 夏草の新芽はやわらかく春を思わせる。もう諦めていた野アザミも。 その緑の中にぽつんと咲いているのを見つける。ちいさな姫女苑も。
こころが浮き立つように嬉しかった。こころも穏やかになってくれて。 あんずに話しかけてみたり。そうするとあんずもそれに応えてくれる。 不思議なものだなと思う。お互いの心が通じ合えば喧嘩にもならない。
おそらく自分次第なのだろう。犬はとても敏感に人の心を感じるらしい。
お大師堂にはお遍路さんが来ているらしく静かに読経の声が流れていた。 表戸が開いていたけれどその姿に会うこともなく。私も共に手を合わす。
厳かでもあり凛とする夕暮れ時だった。
すっと何かから解き放たれた気分になり心地よく家路についた。
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