朝の小雨もやがて降り止み。午後には少し青空が見える。
職場のくちなしの花がずいぶんと枯れていた月曜日。 千切ってあげたそのあとの蕾も残り少なくなってしまった。
そんな憐れを知っているかのように。むくげの花が咲いている。 夜明け前に花開き夕方にはしぼむという儚い花だったけれど。 たくさんの蕾が勇気づけるように空に向かって伸びているのだった。
嘆くことはなにひとつあるまい。終わるものがあるから始まりがある。
仕事は午前中でほぼ片付く。どんな日もあるけれど午後は気だるい。 むかしガソリンスタンドで働いていた頃が懐かしい。走り回ったり。 洗車をしたり冬には重い灯油のポリ缶を両手で運んだり。そういう。 肉体労働がしたいなとつくづく思う。事務机にしばられない仕事を。
体力の衰えを感じるこの頃。出来もしないだろうことに欲を出して。 現状に不満を感じるなんてとんでもないことだとも思う。楽をさせて。 もらっていることにもっと感謝するべきなのだろう。いけないわたし。
ありがたいことに今日はお駄賃を頂く。申し訳ないけれど遠慮なく頂く。 それはとても重い一万円札だった。もっともっと尽くさなければと思う。
それなのに逃げるように家路につく。とても後味の悪い一日になった。
家に帰るとほんとうにほっとする。玄関先のツバメの様子を眺めたり。 なにもかもが平和で平穏に満ちている。肩の力がすぅっと抜けていく。
穏やかなままいつもの散歩。ゆったりと歩けばゆったりと時が流れる。 川端の草むらに誰かが種を蒔いたのだろうか。鶏頭の赤い芽が見えた。
夕陽がまぶしい。その陽がすべてを知っているかのように私を射した。
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