晴れときどきくもり。夕陽をおおいかくすようにそれは曇る。 梅雨入りが近いのだろう。大気が不安定な日々が続いている。
玄関先に藁くずがたくさん落ちるようになった。 ツバメがまた忙しく働くようになる。今よりも。 もっと頑丈な巣を作ろうとして励んでいるようだ。
帰らない日もあり。どうか去らずにと願っていただけに。 こうしてまた我が家に落ち着いてくれたのが嬉しかった。
天敵はどうしようもないけれど。なんとしても護ってあげたい。 人として出来る事があるのならば。手助けをしてあげたいものだ。
そんな想いに応えてくれたのか。つがいの二羽がさかんにさえずる。 きっと大丈夫。今度こそ大丈夫と。その声に私も頷いているのだった。
そうして今日が暮れ始めていく。平穏さを身にまとったように。 心身がふかくふかく息づいているのを感じる。静寂という名の。 幕がいままさに下りようとしているようだ。そっとうずくまり。
目を閉じよう。ここから動き出すものはなにひとつない気がする。
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