いまかすかに雨が降り始めた。暮れ始めた空に雨雲。 影絵のように鷺だろうか群れをなして横切っていく。
ツバメがしきりに鳴いているのが嘆くように聴こえる。 ちいさなヒナ達が忽然と姿を消してしまったのだ・・。
今朝からずっと巣の様子を伺っていたのだけれど。 にぎやかにさえずっていたヒナ達の声が聴こえず。 親鳥は鳴くばかりで。餌ではなくて藁を運んでいる。
我が家の玄関先でそんなことがあってなるものかと。 心を痛めているが自然界の厳しさを思い知るほかない。
いつかの初夏にもそうだった。けれども親鳥はめげずに。 すぐに二番子達が生まれてくれたことを思い出してみた。 今度こそ無事にと願いつつ。また見守る日々が待っている。
もうすっかり暮れてしまった。雨音が心地よいほど響きわたる。 このままどしゃ降りになりそうな気配に胸が震えそうになった。
潤いたいと思う。この澱みを流しきるような雨に私はアイタイ。
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