| 2009年03月23日(月) |
そうして暮れていく今日。 |
彼岸の明け。晴天に恵まれ春らしい陽気になった。
先月亡くなった伯母の35日の法要があり朝から出掛ける。 早いものだ。日々が日常になりあっという間に流れてしまう。 残された従姉妹は兄と二人きりの暮らし。他に女手はなくて。 あれこれと段取りに気忙しかった様子。少しでもと手伝いに行く。
悲しむまもなく寂しがるひまもなかったとふっとつぶやいていた。 無事に法要を終えるとどっと寂しさが込み上げてくることだろう。
すっかり老いてしまった伯母の兄妹たち。他の従姉妹達も皆集い。 にぎやかな一日となる。誰よりも亡くなった伯母が喜んだ事だろう。
午後帰宅して少し横になった途端。睡魔に襲われしばし寝入っていた。 天日干しをしてある海苔を取り入れねばならずよっこらしょと動き出す。
あり合わせの晩御飯を食べながら。窓の外が思いがけず明るい事に気づき。 諦めていたお散歩に行ってみようと思い立つ。あんずも喜ぶことだろうと。
もう沈みかけた夕陽を仰ぎ見ながらふたりで歩いた。風もなく静かな川面。 鴨が二羽すいすいと気持ち良さそうに泳いでいるのをしばし見つめていた。
あんずが少し駄々をこねる。私がぼんやりそうするのを咎めるみたいに。 彼女はいつも逆らう。好きなように歩いて好きな場所で止まりたいのだ。 犬は飼い主に似るというが。まったくその通りだと思うと怒るに怒れない。
薄暗くなったお大師堂で手を合わす。目を閉じると心細くなるほど暗い。 けれども蝋燭の灯りだろうか。かすかに光を感じる不思議な感覚だった。
そうして暮れていく。なんだか思い残すことなどなにひとつないくらい。
生きていたなあ。きょうも生きていたなあとひたすら感謝せずにいられなかった。
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