つかのまの青空をいただき。午後はどんよりの曇り日。 ゆるやかに優しく南風が吹き。ふっと海の匂いを感じた。
昨夜たくさんカレーを作り過ぎてしまい。息子君に連絡をする。 サチコがお休みだったので今夜はカツカレーにすることにした。
サチコがトンカツを揚げてくれるというので。母はらくちん。 「早く洗濯物を畳まないとお母さんに怒られるよ」って言われ。 母は縁側でそれをしながら。くすくすと笑いが込み上げてくる。
ほんとうに愉快な娘だこと。もっともっと漫才ごっこをしたい。
久しぶりに家族四人そろって晩御飯を食べる。わいわいにぎやか。 息子君もサチコが居てくれると愚痴ひとつ言わなくて上機嫌だった。
父も母もテンションがあがり。父は息子と晩酌をしたいのだけれど。 泊まれないからと断られ。それでもひとりで美味しそうに飲んでいた。 「またゆっくり来いよ」としきりに誘う。母も好きな物を作ってあげたい。
息子君が帰ってしまうと。し〜んと静かになる。いつもの夜が訪れる。 「お兄ちゃんって嵐みたいだね」ほんとうに風のように去って行く子。
もう一年なのか・・去年の今頃を思い出す。そういえばそんなことも。 あったねと思うくらいのささやかな過去になった。とても大変だった。 けれども時はやはり薬になってくれて。今はもう傷跡さえ見えなくなる。
そうして何事もなかったかのように。またこうして季節が巡ってきてくれる。
なるようになって。なってくれたのがありがたくて。いまは平穏で無事。
父も母もここで老いていくけれど。あったかな古巣をまもり続けていくね。
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