| 2009年02月24日(火) |
夜の鼓動を聴きながら・・・ |
もう菜種梅雨の頃なのか。ぐずついた空模様が続くのだそうだ。 小春日和を恋しく思いながらも。春雷もまた待ちわびている頃。
いつだったか三月に大雪が降ったこともあった。そうして桜が。 一斉に咲き始めたことを思い出す。そんなふうに季節はめぐる。
今日もあいかわらずの川仕事。いよいよ最盛期を迎えて。 日に日に収穫量が増えてくる。そのぶん忙しくてきつい。 けれどもそんな疲れも程よくて。やはり好きだなと思う。 食欲も旺盛で甘いものにも手が出る。豆大福がいちばん。
午後の空いた時間に少しずつ自動車保険の仕事も出来る。 自分にとってはとても理想的な状態にやっとなれたのだ。 母とのメールのやりとりも穏やかで。ほっとするばかり。 今週はもう来なくても大丈夫と言ってくれとても助かる。
ふっとあの山道が恋しい。山里の風景が目に浮かぶけれど。
夕方ちかくなれば。あんずといつもの散歩に出掛ける。 雨が降らない限り彼女は「く〜ん」と呼んで待っている。 川からも空からも水が匂う日。こんな日の散歩も良いものだ。
お大師堂に和菓子を供えようと持って行ったのだけれど。 すでに泊まりのお遍路さんの靴が見え。諦めて引き返す。 わたしは毎日だって行けるのだもの。明日があるのだもの。
帰り道は土手を通らずに。民家の続く小路を歩いてみたくなる。 寒桜だろうか庭先に綺麗な桜を見つけたのだ。近くで見たくて。 花曇という言葉がとてもよく似合う。なんとも可憐な花だろう。 立ち止まってしばらくお花見。ほのかに匂う春が心に沁みいる。
それもつかの間。あんずがいやいやをし始めリードを引っ張る。 一瞬にして私は苛立つ。もうなんでよとついつい怒ってしまう。
そっか。帰りたいのか・・母さんのこういうとこが我侭なんだ。 あんずがいてくれるからお散歩が出来ることをもう忘れている。
そんなこんなで日が暮れる。夕陽の見えない夕暮れ時はふっと。 暗くなる。そうして静かに雨がただあたりを濡らすように降り始め。
いまはその雨だれの音を。夜の鼓動のように感じながらここに。
ひっそりと私も佇んでいるらしい。記すことがなんになろうと。
なにも伝えられないけれど。ここにいることを夜空に伝えたい。
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