| 2009年02月10日(火) |
むかしとった杵柄があったさ |
真夜中にはもう雨があがっていたらしい。 夜明けと間違えるほど窓の外が明るかった。
昨夜が満月だったことをそうして知っては。 今夜の月も素晴らしく綺麗で夜空をあおぐ。
日中も穏やかに晴れて春のように風がそよぐ。 うぐいすの声はまだ聴けないけれど何処かで。 名も知らぬ鳥が透き通った声で啼くのを聴く。
例のごとくで川仕事。すこしも苦にはならず。 むしろ楽しい。体調も良くきょうもがんばる。
けれども彼が。とつぜんちゃがまってしまう。 船から荷を降ろしている時に腰の筋がズキン。 以前からぎっくり腰の癖があるのでそのよう。 なんとか軽トラの助手席に座らせ連れて帰る。
後は頼むよ。そう言われなくても肝っ玉母さん。 むかしとった杵柄があるのだもん。任せなさい。 家で彼の手当てをしてすぐさま作業場へ向かう。
収穫した海苔を機械で洗い脱水機をかけて干す。 ひとりでそれをするのはほんとうに久しぶりだ。 じぶんも捨てた者じゃないなと少し悦にいった。
そうして自信もわいてくる。まだやればできる。 すべての作業を終えて太陽の恵みをありがたく。 干し場に並ぶ緑の海苔を感慨深く愛しんでいた。
あすはやすもうね。あさっても休みにしようかな。 彼が無理をしないように。私も怠けることにする。
どんな時もあるのがあたりまえ。こんな時もある。 そのぶん海苔も順調に育ってくれるのだとおもう。
明日の朝は夜明け前に。あんずとお散歩に行こう。 ちょっとびっくりするかな。あれ?お父さんは?
いそがなくてもいい。すこしも焦らなくいいから。 ゆっくりぼちぼち動けるようになってねお父さん。
土曜日には。焼酎ボンボンのチョコきみにあげるよ。
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