| 2009年02月09日(月) |
それはほのかにせつなくて |
晴れのち雨。小ぬか雨というのだろうか霧のようにそれが降る。
月曜日でもあり。山里の職場が気になりつつも家業を優先する。 母はひとりで大丈夫だろうか。気にし始めたらきりがないけれど。 わたしのからだはひとつきり。いまこそ気楽になるべきだろうか。
おかげで午後からゆっくりと寛ぐことができるありがたさだった。 せめて母に電話をと思いつつそれもせずにいると。メールが届く。 業務連絡のメールに。なんだか私のほうが上司みたいで可笑しい。
損保会社に申請してあるもうひとつのIDがまだ届かないままで。 自宅で保険業務が出来るまでもう少しかかりそう。少しだけ焦る。 けれども仕方ないこと。保留出来る業務はしばしお預けにしておく。
「便利になるね」母からの返信に「もうちょいだね」とまた返信。
茶の間の炬燵で寝転びながらそんなことをしていると。メールって。 やはりありがたくてならない。声を聴くとついつい動き出してしまう。 それが私の性分だと知っている母の。心遣いに思えてならないのだった。
そろそろお散歩に行こうかなと思っていたら。外はいつのまにか雨になり。 そっと犬小屋をのぞくとあんずも諦めているらしく眠っているようだった。 静かで優しい雨だったけれど。まあいいかと今日のお散歩はお休みにする。
しかしその直後けたたましくサイレンの音。近くの山が燃えているらしい。 消防団の彼は大急ぎで出動し。私とサチコも野次馬になって表にとび出す。 その騒動にあんずもびっくりしたらしく。なに?何?と目を覚ましたらしい。
火事はすぐに鎮火しほっと帰宅したところ。犬小屋の外であんずが拗ねていた。 どうして自分も連れて行ってくれなかったのかと。うらめしそうな顔をして。 その顔がなんとも哀しげででたまらなかった。ごめんようっと謝りながら。 「春雨じゃ濡れていこう」と。とうとうふたりいつもの散歩道をてくてく歩く。
雨は匂うものだ。それはほのかにせつなく。それはささやかに心を潤してくれる。
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