| 2009年01月05日(月) |
始まったから・・また歩きましょうか。 |
もう明けて五日などと数えるのはよそう。あたりまえのように日常が。 おはようと声をかけてくれる。無理に微笑み返すことをしないでいても。 不思議なくらいにふふっとなれる。ほんの少しのえくぼを見つけたあさ。
きのう下った峠の道を今朝は上る。昨日は気づかずにいたのだろうか。 こんなにも冬枯れていたのかと山里の風景を眺めた。けれどもひと際。 緑一面の畑が見える。ブロッコリーの苗がずいぶんと育ってくれては。 人影も見えてもう収穫を始めているらしかった。寒い朝の仕事を思う。
職場に着くなり窓から母の姿を見つける。背中を丸めてちいちゃくて。 いったい何をしているのだろうと気になりながらドアをそっと開けた。 「よいお年をとりましたかね?」と声をかけても振り向きもしないで。
「めだかちゃんどこ?どこにいるの?」と水槽を覗き込んでいる最中だった。
「ああ、いたいた寒いから隠れていたのかね」ってやっと私を見てくれた。
なんと穏やかな仕事始めだろう。ずっとずっとこんなふうでいたいなと思う。
同僚も揃いお神酒は『やぶ隠し』盃にちょこっとずつ注ぎ皆で乾杯をして陽気に仕事を始めた。
ありがたいことにすぐに仕事の電話が入る。バッテリー上がりが二件続き。 オイル交換のお客さんも来てくれる。わざわざお年始に来てくれた常連さんも。
負けないように頑張れよと声をかけて頂く。過ぎた年はほんとうにどん底だった。 けれどもこうして今年も営業が出来る。お客さんのおかげだと感謝するばかり。 船は荒波にもまれながらもまだ沈まずにいる。燃料はもうない。とにかく漕ごう。
午後。役場の駐車場でとても人懐こい犬と会った。住民課の人が写真を撮っていた。 どうしたのかな?と訊ねてみると。迷い犬らしく飼い主が見つからないのだそうだ。 村の有線放送でも流してみて。何軒か心当たりの家にも電話をしてみたらしい。
今日が御用始では・・と思ったけれど。よけいな口を挟むことも出来なかった。 もうすぐに保険所へ連れて行くのだと言う。せめてもう2.3日それも言えない。
僕らも辛いんですよ・・その言葉を聴くともう何も言うことは出来なかった。
栗毛の犬は尻尾をふって甘えている。お腹も空いているだろう・・可哀想に・・。
保険所でのリミットは一週間だという。飼い主さんどうか必死で捜してあげて下さい。
仕事を終えて帰宅する。あんずの栗毛をいっぱい撫でてあげたくてならない。
ふたりてくてくと夕陽の道を歩く。あんずは幸せなのだろうか恵まれているのだろうか。
今年初めてのお大師堂だった。例の『愚安さん』は昨日の朝。旅立ったらしい。 お大師ノートでその事を知る。ほんとに愉快なひとだった。きっとまた会えるだろう。
きのう出会った青年は。「今日は快調」とメールを届けてくれほっとする。 無事に足摺岬に着いただろうか。今夜の野宿もぐっすりと眠れたらいいな。
そうして目覚めたらお湯を沸かして好きな珈琲を美味しく飲んで欲しいな。
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