穏やかな小春日和。ぽかぽかとした陽射しを浴びられるだけあびて。 日がないちにち猫のようにうたた寝をしてみたいものだとふと思う。
コマネズミさんは気が多いのか欲張りなのか。いろんなものになりたがる。 それはきっと人間だからなのだろう。気まぐれ者だから先が思いやられるけれど。
くるくることことささっと仕事をこなす。そのせいばかりではないと思うけれど。 まわりのひとを焦らしてしまったり。時には不愉快な目にあわせてしまうらしい。 言わなくてもいいことを言ってしまったり。よけいなことを先走ってしてしまったり。 あっ・・またやっちゃったんだなって後で気づく。まわりの微笑が消えている時。
どうすればもっとのんびり頑張れるのだろう。真面目に悩むコマネズミさんであった。
家にいる時はお茶目な猫。こんなに猫でいられることに安らぐほどの猫を感じる。 ほっとしている。くつろいでいる。ぬくもりの綿帽子をかぶった道化師のように。 それはまんざらではなく。もしかしたらいちばん自分らしい姿なのかもしれない。
猫が犬と散歩する。毎日私の帰りを待っていてくれるあんずの健気さに救われる。
今日の川辺はとても不思議だった。夕陽が映る川の水が逆流しているように見えた。 風は上流の方から吹いているというのに。水が自我を失ってしまったように。 ひたひたとその流れに逆らっているらしかった。けれどもそれが心地良さそうに。 身をまかせているのを感じる。なにかが押し寄せてきている。もう我を忘れよう。
後で今日が大潮だったことを知る。あれは海の潮だったのか。満ちて陽が沈む。
沈め沈めもっと深く。そうして昇れ。あしたの私がなんになったってもういいのだから。
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