| 2008年11月22日(土) |
その日のためにいまがある |
朝はやはり寒さを感じたけれど。日中は穏やかな小春日和となる。 寒波が峠を越えたようだ。ゆっくりとまた冬らしくなるのだろう。
数日前から堤防の草刈作業が行われていて。今日で終わったらしく。 窓から見える風景が一変したように思うさびしさ。揺れるものがない。 もう枯れススキだったけれど。あのしなやかに揺れる姿が好きだった。
ねこじゃらしも野菊の花もみんな刈り取られてしまたことを嘆きたい。 けれども風のにおいは。稲刈りの後の田んぼのにおいによく似ていて。 なんとなく懐かしさを感じる。一面の雀色にふっと心が魅かれていく。
そうして春を待つ。つくしん坊やよもぎの葉を見つけては心を和ます。 その日のためにいまがある。そう思うとなにも嘆くことなどなかった。
日中はとくに予定もなく。ただただのんびりと過ごさせてもらった。 ゆるやかに過ぎる時というものは。ほんとうにありがたいものだと思う。 たとえ前世がコマネズミさんでもあっても。スローなダンスを踊るのだ。
体調も嘘のように良くて。あれはいったい何だったのだろうと不思議でならない。 重かった背中が軽い。寝ても覚めても蠢いていた害虫が死に絶えてしまったのか。 とにかくずいぶんと気の流れが良くなった気がする。川が海に流れるように。
この先どんな日もあるのだろうけれど。自ずから濁らない水でいたいものだ。
晩御飯はサチコとふたりでカレーを作る。一緒にお炊事をするのが楽しい。 ふたりとも吉本の芸人さんみたいになる。声を掛け合って笑い転げる夕暮れ。
家族に恵まれ。自然界に恵まれ。もうほんとうに思い残すことはないけれど。
いまが冬なら春にあいたい。それを希望のように願って今日をここに記しておく。
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