| 2008年10月04日(土) |
思い出の部屋づくり。 |
くもり日。午後少しだけ青空がみえ始めると。せみが。 生きているよここにいるよと裏の柿の木で鳴いてくれる。
ひとつふたつと早熟な柿の実が。もう色づき始めたころ。 いきつもどりつしながら。わたしの心も少しだけ歩んだ。
ひとところにしがみつこうするからくるしい。
だからといってせなかをおされるとしんどい。
そのための意思であり意志なのではあるまいか。
開店したばかりのお店で食料品の買出しを済ませ。 さあ今日もやろうかなとまた整理整頓に精を出す。 部屋全体が物置化しているかつてのサチコの部屋。
もう弾くこともなくなった電子ピアノや古いCD。 リカちゃん人形もあれば。リカちゃんのタンスも。 鉛筆削りもあれば。色鉛筆もある。三角定規だって。
ここを思い出の部屋にしようと母は決めたのだった。 サチコの歴史部屋みたいにしようと思い心がときめく。
午後それがついに完成して。思わず涙が出そうになる。 部屋の真ん中にぽつんと座って。しばしうっとりとする。
さすがに少し疲れたのか。一気にチカラが抜けてだるくなった。 よろよろと茶の間に行き。彼と一緒にテレビを見ているうちに。 夕方まで眠ってしまう。もう明日は休めよって言ってくれたけど。
たぶんまたうごく。だって整理整頓に目覚めているのだから。 いましかないと思ったりしている。とめないでとめたら駄目。
晩御飯食べて。お風呂入って。ビール飲んで。焼酎飲みながら。 サチコの帰りを待っている。手を引っ張ってでも見せてあげたい。
ほうらここが思い出の部屋だよって。母は自慢したくてならない。
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