| 2008年10月02日(木) |
きもちよくわたしはいく。 |
朝の窓辺から見上げた空は雲ひとつなくて。
くうきが空の息のように流れているのだった。
このままどうしようもなくとけてしまいたいとおもう。
そうくうきのように。それを風だと感じられるように。
山里へと向かう道。その脇道を左に折れる道沿いに。 今年も紅い鶏頭の花がたくさん咲いた。炎のように。 空気がいちだんと澄んでいるせいだろう。勢いよく。
それはほんとうに燃えているように見える。はっと息をのむ。 そうしてとくとくと流れる我が身の血を。痛いほどに感じた。
ふあんがるな。おそれるな。呪文のようにそんな声が聴こえる。 今はただ空に向かい精一杯に咲けばよいと。それが訓えてくれる。
日々花にあう。そうして山道を行けば萩の花びらが散り敷かれて。 若き黄色は背高泡立ち草。嫌う人も多いけれど私は嫌いではない。 昨日は気づかなかったそんな花の姿に。むしろ心を弾ませている。
そうして桜紅葉は花と似て散り急ぎ。もう冬支度のようでもあった。 裸木はさびしいけれど。その骨のような姿に朝陽が降り注いでいる。
きもちよく。きもちよくわたしはいく。
わたしの灰汁などほんの些細なことなのにちがいない。
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