| 2008年08月21日(木) |
わたしも好きなように鳴こう |
部屋中に西陽が降り注ぎ。はっとするほどの紅に満ちていた。 西向きの窓辺からその姿を見る。そこはいつもと違う場所で。 どんなにか私が無関心であったかを。知らせるように眩しかった。
ぐんぐんと落ちていく。成すすべもなく落ちるものが愛しくてならない。
そうしてやすらぐ。やっと戻ってこられた。ここで安堵しよう。 そうなのだ。やはりどうしても時が必要だったと今更ながら思う。
一気になんて戻れない。誰にだってそんなもどかしさがあるのだろう。 気づいたってどうしようもなくて。見つけたって上手く掴まえられない。
とことん落ちてしまえばいい。そうすればきっと太陽のありかがわかる。
ああいま。川辺の道を甥っ子と姪っ子達が散歩しながら横切っていった。 ちいさな犬も一緒に。なんて名前だっけ?そういえばまだ訊いていなかった。 雄なのか雌なのかも知らない。すぐ近所だというのにおばちゃんいけないね。
こんどは夕暮れせみの声。なんだか命そのものに聴こえる。とても必死だった。 その声を追うように秋らしい虫の声が聴こえる。おっとりと静かにか細くそれが響く。
わたしも好きなように鳴こう。口笛を吹くように鳴こう。
そうしてたしかめていたいことがある。それが私の意志なのかもしれない。
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