| 2008年07月28日(月) |
夏色の風がふくいちにち |
相変わらずの真夏日だったけれど。朝の風がとても清々しくて。 また夕風も熱を冷ますように心地良く吹くさなか。窓辺にいて。 ほの紅い空を見送っている。その空をからすが二羽家路を急いでいる。
余韻というものはいつまでも去らず。それを永遠にと願わずにいられない。 それがやがて記憶になってしまうのだろうか。そう思うと少しだけ哀しい。
でもその記憶がある限り。またひととひとはいつか出会えるのかもしれない。
そうしてきのう。それはほんとうに神さまから頂いたようないちにちだったけれど。 ずっとずっと引き摺っていた不思議な気持ちの。その訳が分かったような気がした。
だって。会うひとみな懐かしい。それ以外の言葉が上手く見つけられないけれど。 初対面だという感じがちっともしなかったのだ。なんだかとてもほっとする。 そんな温かさで満ちていた。肩の力がすうっと抜けて心から溶け込めるような。
Jさんは。約束通り高知駅で私が着くのを待っていてくれた。 直前にメールをくれたのだけど。そんなメールなど必要にないくらい。 一目でJさんが分かった。それほど自分が思っていた通りの人だったからだ。
爽やかさ。優しさ。これまでずっと感じていた親近感。ああやっと会えた。 そうして交し合う笑顔。今までネットラジオで聴いていた声がちゃんと聴こえる。
もう何年になるのかなって話したけれど。はっきりとは思い出せなくて。 でもそうして流れてきたお互いの日々がそこにある。それだけで充分だった。
後から後から話すことが尽きない。違和感などまるでなく心から寛げる時間。 すごいすごいほっとした。なんだかまるくってふわふわのせかいだった。
夕方には四万十に行くのだというJさんと。しばしお別れして別行動になる。 私はとにかくミニコンサートのある場所へ行かなければいけなかった。 商店街を歩く。子猫の里親をさがしていますって歩道に可愛い猫がいっぱい。 しばし立ち止まって飼えもしない猫を見ながら。振り切るように歩いて行った。
そこはビルの一室のささやかな一角だったけれど。ながいお付き合いのひと。 そのくせ一度も会ったことのないひと。いつも温かな詩を届けてくれるひと。 そうして今回のきっかけを作ってくれたひと。やっと皆さんに会うことが出来た。
そして今まで聴いたことがなかった不思議な音楽。素朴でありながら美しい。 神秘的であるようにも感じた。なんだか命の鼓動のようにも聴こえるのだった。
これは何かの誕生ではあるまいか。ふとそんな気がした。音が生まれている。 音ってこんなに生きようとしているのだと思った。決して造られないもの。
わたしは初めて音が生まれる瞬間を聴くことが出来たのかもしれない。
残念ながら時間の都合で最後まで聴くことが出来ず。急いで駅へと向かう。 そうしてまた待っていてくれたJさんと再会。ふたりで南風13号に乗る。
南風っていうのが好きだなって言うJさんと。また尽きない話しをずっと。 しているまにとうとう着いてしまった。ほんとはもっともっと時間が欲しい。
でも。もしかしたら最初で最後ではないのかもしれない。そう思って別れる。
夏色の風が吹くいちにち。わたしはほんとうに懐かしいひとたちに会えた。
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