| 2008年06月12日(木) |
それもこれも。わたしらしさ。 |
雨と雨のあいだの青空が嬉しかった。そうして風にのり匂うのは。
くちなしの花。純白の絹のような花びらを。雨から守るのだと言って。
母がその鉢を抱きかかえるようにして運んだ。事務所の軒下にあり。
それが吐息のように匂ってくる。ふっと気が遠くなるような息だった。
そうして平穏に時が過ぎる。つい先日までの緊迫感が嘘のように思える。 これが母の言う「成るようになること」らしい。まだ続くあしたも成るだろう。
仕事を終え帰宅するなりツバメの姿をさがす。どこかなあって見上げる。 先日無事に子ツバメが巣立ったのだ。ひとりっ子と両親が電線に並んで いたのを見つけたけれど。その日からこっち見分けがつかなくなった。
あっちにもこっちにも3羽いたりする。5羽になったり7羽になったり。 ご近所にはたくさんの仲間がいる。そうしてみんなで旅をするのだなあ。
クルマからおろした買物の荷物を。よっこらしょっと声を出し家に運ぶ。 今日こそは忘れずにドックフードを買って来た。昨日は買い忘れてしまい ワンコの晩御飯はお豆腐だった。でも気に入ったらしくふがふがと食べた。 ほんとうはサバ缶が好きなのだけど。それさえも買い置きがなかったのだ。
そうして少しひと休みしてから。そろそろお風呂のスイッチを入れようと 思うだけ思って。洗濯物をたたむ。久しぶりのお日様の匂いがする嬉しさ。 テレビのCMみたいに頬ずりをする。わあ柔らかいい香りとか言いながら。
でも。お風呂のスイッチが入ってなくて。「何やってんだ」と𠮟られる。 その顔が笑っていたのでほっとした。彼もやっと私に慣れてくれたらしい。
早く忘れてしまえばいいことを忘れられない。
忘れてはいけないことをすぐに忘れる。
それもこれも。わたしらしさ。
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