| 2008年02月12日(火) |
でも椿かもしれない。わたし。 |
くもりのち晴れ。そのくもりは花冷えの頃に似ていて。
満開の梅を見る。はらはらと潔く散れそうにもない花。
その傍らに落ちる椿。なんだか痛い。その音が聞える。
わたしは桜のように散りたいと願う。惜しまれつつも。
潔く散れたらどんなにいいだろう。儚いねって誰もが。
その花びらを受け止めようと。そばにいてそばで見て。
ああ散ったねって惜しんでほしい。花吹雪のさなかで。
でも椿かもしれない。そう思うと。なんだかかなしい。

午前中。姑さんのお供で。喜寿のご祈祷に『延光寺』さんへ行く。 年明けの怪我のせいもあって。歩くのがとても辛そう。でも杖を。 だいじょうぶ。だいじょうぶと。それは力強く踏みしめるように。 石段をあがる。厄払いの大勢の人ごみのなか。なんだか不安だった。
でも。無事にご祈祷をしてもらって。その笑顔にすごくほっとする。 待っているあいだ『奥の院』へ行って来た事を話すと目を輝かせて。 観音さまの話とか。もうこれですべて平穏におさまるのだからって。
清々しいきもち。お供をさせてもらった。きょうは『吉』の日だった。
帰り道。運転する私に助手席から。どうしてもってきかないキモチだと。 言って。お賃をくれた。三千円も。当たり前の事をしたのにいけないと。 つき返してもまた差し出してくる。とうとう根負けして遠慮なく頂いた。
とてもありがたい日だった。それ以上に尽くしていきたいと心から思う。
午後。一週間ぶりだろうか。山里の職場に駆けつける。「こんにちは」 そう言って。タイムカードを押した。専務オババが笑顔で立っている。
案の定。机の上がいっぱいになっていた。ああこういうのが快感だな。 てきぱきとこなす。さあ次は。どんとこいよって感じで仕事が楽しい。
郵便局へ行く。昨日書いた手紙。チョコレートと本と一緒に送る。 そしたら。窓口の女性が綺麗な花の記念記切手を貼ってくれている。 「このほうがいいよね?」って毎年だから。ちゃんと憶えてくれている。
すごい嬉しかった。憶えているのはわたしひとりなんかじゃない。 忘れないでいてくれるって。こんなに嬉しいことはないなあって思う。
「ほーらこれでさいこう」そう言っておっきな封筒を見せてくれた。
この嬉しいの。まっすぐに届け。瀬戸内の海をまっすぐに泳いでいけ。
椿。落ちるまで。あとどれくらいだろう。届かない年。私が落ちたのだ。
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