| 2008年02月11日(月) |
かたいつぼみのようでやわらかなこころ |
晴れのちくもり。冷たい北風も吹かずぬくぬくのいちにち。
午後。窓辺の机で手紙を書く。便箋三枚とどけ届けと願う。
一方通行だけれど進入禁止ではない。それがこの道の規則。
もう何年もそうしている。ことしもその季節になったのだ。
なにも求めず。なにも失わない。なにも変わらない人の縁。
そんな縁が愛しい。かたいつぼみのようでやわらかなこころ。

手紙を書き終えて。また茶の間の炬燵で猫になる。
彼が。とても暴力的な洋画を見ていた。すごい嫌だなって思う。 男の人ってどうして殴ったり殺したりするのが好きなのだろうか。
ため息をつきながら。うたた寝も出来ずちらちらとテレビを見る。 なんだか大変なことになっているらしい。宇宙人が地球をのっとり。 人間が檻の中に入れられている。そして奴隷みたいに働かされている。
逃げたって同じだ。また狩られてしまうとか言う。闘うしかないって。 宇宙人たちの母星を爆破して粉々にしてしまうんだと作戦を練っている。
ほんとうにこれはたいへんだ。うたた寝している場合ではもうない。
気がつけば手に汗を握るほど夢中になって見ていた。やれ!いけっ! がんばれ。走れ。撃たれるなよ。生きろよ。地球の命を皆で救うんだ。
自ら犠牲になって地球を救ったひと。涙を流しながら自爆していった。
地球では残された命たちが抱き合う。未来がある。希望だってまだある。
はぁ・・よかったなってほっとする。
でも。晩御飯の支度がすごい遅れた。お休みだったサチコが台所で。 ばたばたしている。どうするの?なにするの?ってひとり騒いでいた。
サチコがトンカツを作ってくれる。後は昨夜のカレーでだいじょうぶ。 カラリッと揚がった美味しそうなトンカツ。さあ晩御飯の時間ですよ。
でも。なんということでしょう。炊飯ジャーの中身が空っぽだった。
母。またやってしまった。母。いっつもこんなんだけど。母です。
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