| 2007年11月17日(土) |
ああもういいのだな。おっけい。 |
紫式部という名の木の実を手折り。たんぽぽ色の。 小菊と添えれば。ひりひりと痛いほどの事務所も。 ほんの少し居心地がよくなる。時々は眺めてみる。 ほっと息をしながら。何を思うのでもなくふっと。
そうしていちにちが。なんとなくだけれどちゃんと。 ながれていく。ああもういいのだなって。おっけい。
三日前のゆうがた。ながねん愛用していたパソコンが。 ぷっつんとなって。よくこれだけもったねって言われ。 とうとうお別れとなった。ちょうど7年前の今頃だった。 社会人になった息子君が。一緒に使おうなって言って。 買ってくれたパソコン。いつのまにか私だけのものに。 息子君は諦めてすぐに自分のを買って。二台目も買って。
ある日突然。オレ結婚するからと言って家を出て行った。
「壊れたよ」ってメールしたら。「そうか、そうか」って。 なだめてくれる。もう限界だったんだからしょうがないよ。 電話もかけてきてくれる。あれこれアドバイスもしてくれる。
なんかそういうのが。母はすごく懐かしくって嬉しくって。 ずっと頼りにしていたことや。あの日とても淋しかったこと。 いろんなことが一気に還って来て。ああどうしようって思う くらい愛しさが気恥ずかしさと一緒になって。ぐるぐるして。 たまらなかった。ありがとうって言い忘れて。じゃあねって。
言って。今日は私が帰宅するなり自分の家へ帰って行った。 新しいパソコンをちょっとのぞき見に来てくれていたらしい。 クルマに飛び乗ろうとしているのを追い掛けつつ呼び止めて。 「どうだった?」って訊いたら「じょうとう!」と微笑んで。
かえった。 手もあげず。 そっぽ向くような顔して。
母はずっとクルマみていた。角をまがって見えなくなるまで。
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