| 2007年08月29日(水) |
それが私と風の『かんけい』 |
夕暮が少しずつ急ぎはじめている。そのことを待っていたかのように。 川風が起きだす。風も知っているのかな。その風を待っているひとを。
そうして窓辺の夜がはじまる。そこには孤独好きのおんながひとりいて。 そのおんなのことを。ほんとうは持て余しているのだけれど風は優しく。
微笑んだりしてみせるのだ。おんなはそういうことに疎くて。そのうえ。 疑うということに慣れていないから。しんそこそれを頼りにしてしまう。
そんなふうになっている。それがわたしと風の『かんけい』
今夜もせみがナキヤマズ。今夜も鈴虫がウタイハジメテ。
それいがいはみんな押し黙るようにじっと静かにしている。
風だってなにもいわない。なにかひとこと言ってくれてもいいのに。
けれどあまり望んではいない。望んではいけないように思ってしまう。 ときどきふっとこわくなる。望めば望むほどそれは壊れてしまいそうだ。
だからわたしも何もいわない。待っていたそぶりも見せずに待っている。
すると不思議なことがある。風がいつもいじょうに優しく寄り添ってくる。
そんなふうになっている。それが私と風の『かんけい』
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