ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2007年08月18日(土) 再会

日常がまた。あたりまえのことのようにもどってくる。

お盆休みをいただいたり。自分なりに書いてけじめをつけたいことなど。
あったから。なんだかちょっと旅から帰ったような気持ちになってしまった。

書くことは『遠い作業』だとあるひとが言っていたけれど。
ほんとうにその通りだと思った。身近にいつもありながらそれは遠いのだ。



気がつけば立秋も過ぎていた。けれども夏の暑さはより厳しく感じられる。
それでも夜になれば鈴虫の声など聴こえ。窓を開けて夜風も心地良く思う。

そして山里では稲刈りが本番となり。今日もあちこちから機械の音が聞こえた。
青地に水玉模様のおっきなパラソル。麦わら帽子の農家のおじさん。そうして。

ちいさな赤い蜻蛉。刈られた後のはだかんぼうの田んぼをすいすいっと飛んでいる。

そして午後には蜩の声がする。どこか哀しげでどこかせつなくなるせみの声だ。
空に幕が下りていくような気がする。何かがそこで仕切られていくような寂しさ。


その真っただなかにぽつねんといて。とても思いがけない声を聴く事が出来た。
あのひと。私がそう呼ぶのは未だにひとりだけなのだけれど。そのあのひとが。

春からずっと音信不通だった。元気でいるだろうかとずっと気にかけていたのが。
今日やっと電話が繋がった。すごいびっくりするくらいそれがすぐに繋がったのだ。

とても元気そうだった。だいじょうぶだよって言った。仕事見つかったよって。

そして。電車来たから行くね!って言った。きっとまたねって言った。


赤い蜻蛉が。夏色の風をきっていく。蜩が忘れていた言葉を思い出したように。

また哀しげに鳴いた。


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