| 2007年07月07日(土) |
あした。あさって。ずっと。(3) |
ひとはどうしてひとを想うのだろう。ひとは願って願いつかれるまで願って。 そうしてどこへたどりつくのだろう。一心であることは星の瞬きのようであり。
一心であることは。ときには奇跡のようにまぶしいことでもあった。
わたしにもともだちがいて。だけどともだちはいつも途惑っていたから。 わたしのカタチに触れることをためらい。わたしの扉をたたくことを迷った。
だからわたしから扉をあける。そうするとほんとうにほっと微笑んでくれる。 待っていてくれたのだと思う。ともだちはけっして遠くないところにいたのだ。
彼女は電話帳の『白』で始まるページをひらき。とにかくぜんぶよっと言って。 しらいし君の家をさがした。なんだか母親みたいにいっしょうけんめいだった。 だいじょうぶきっと見つかる。それは私にはとうてい臨めない勇気そのものだった。
そしてとうとう見つかった。だけどやはり『るす』だったのだけれど。 ともだちがメモしてくれた電話番号が。しっかりと繋がる糸のように思えて。 この糸さえあればとすごく嬉しかった。この糸を辿ればきっと逢えると信じられた。
その夜。わたしはがんばった。心臓が震えすぎて裂けてしまうくらい緊張しつつ。 きっとびっくりするだろうなって思った。きっと喜んでくれるに違いないと思った。
「なに?」ってしらいし君が言った。わたしはいっしゅんにかたくなる。
凍りつくのとはちがう。なにか得体の知れないモノに雁字搦めにされたみたいな。 悲しいのともちがう。それは真っ暗で。それはとても深い闇の中の出来事だった。
ひとにはみんな『つごう』というのがあるらしかった。 つごうは。もしかしたらとてもたいせつなもので。かんたんにはこわせない。 それには微笑む顔もあって。ちょっとどうしようもなく困惑顔のときもある。 だからそれはほんとうに誰にだってあるから。みんなみんな機会を待っている。
だけど息が詰まりそうになった。しらいし君が見知らぬひとみたいに思えた。
あいたいとか。声がききたいとか。そういうのがわたしの『理由』だけれど。 素直であってはいけない理由とか。正直であってはいけない理由とかそれが。
わたしの『ふあん』をどんどん育てようとしていた。
だけどわたしはがんばったんだ。がんばったけど涙がとまらないだけなんだ・・。
・・・・・つづく・・・・・
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