天気予報は雨だったけれど。お昼前になり思いがけなく青空が見え始めた。 洗濯物がって思うとそわそわ落ち着かなくなり。仕事中に彼に電話してみる。 そしたら「もうとっくに外に干したぜ」って。それがとても嬉しくてならなかった。 主夫というのには程遠いけれど。夫が家に居てくれるというのはありがたい事だ。
昨日の父の日はちょっとしょんぼりしていた。息子君たちが来てくれなかったので。 「忘れているんだな・・」とか。「あーあ・・」とか溜息をついたりしてちょっと。 子供みたいに拗ねているふうで。彼なりに父の日という日が楽しみだったようだ。
サチコとふたりで。それはけっこう優しくしてあげて慰めてあげたのだけれど。 もうすっかり夜になってしまったものだから。もういいやと不貞腐れてしまう。
そしたらちょうどその時、電話がかかって来たのだ。「忘れてないけんね」って。 仕事でいま帰ってきたところだから。近いうちに必ず行くけんお父によろしくと。
彼はそれですっかりご機嫌になる。そうか・・やっぱ仕事か、そうだろうなあって。
私はしみじみと思う。家族というものを。ずっと四人のまあるい輪だったことを。 ひとりが離れて行く。そしてまたもうひとつの輪を作る。寂しいとそれは言えずに。 時々はその輪を繋ぎ合わせては。もっとおおきなまあるい輪を成していくものだ。
一緒に暮らしていた頃は。父の日なんてそれほど大切な日ではなかったように思う。 たとえ忘れていてもどうってことなくて。笑い合ってごまかしたりもしたのだった。
彼のさびしさが手にとるようにわかる。父親も同じなんだなって思う母親の気持ちで。
子供の成長を望まない親などいない。羽ばたいてもなお成長を願うものだと思う。 そうして目を細めるようにしながら。まぶしい我が子達に会える喜びを感じるのだ。
そうして親は老いていく。生んで育ててこの目で心でそれを確信しながら老いていく。
それが親の『しあわせ』というものではないだろうか。
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