夕陽に向かってひたすらてくてくと歩いてみたいなと思うだけ思って。 ものぐさな猫のように窓辺に居場所を確保している。ここはとても静かだ。
窓から見えるのは暮れなずむ空と。少しばかり老いてしまったチガヤの綿色。 そしてかたわらに清楚なのは若き姫女苑の花。刻々と迫るものに動じもせず。 それらはゆっくりとその映像に幕を下ろし始めている。息をしてはいけないと。
誰もそうとは言わないけれど。思わず息を止めて静止画像にしてしまいたいほどだ。
そしてとうとう逆らえずに幕が下りきってしまう。その瞬間がとてもせつない。
おわったっていつもおもう。

このところサチコは。仕事がお休みのたびにアウトドアばかりに励んでいる。 地元のタウン誌の取材とかで。先日はサーフィン初体験。そしてカヌーも初体験。 今日は『木登り』だったらしい。いったいどんな木に登ったのだろう?キニナル。
そして明日は。これも初めてのダイビングだそうだ。大丈夫なのかほんまにそれは。 サチコもちょっと緊張している。母も実のところ心配でならないのだけれど。
サチコはやるだろう。いざとなれば好奇心と度胸で挑戦してくれるだろう。 さすが私の娘である。もしかしたら病みつきになってハマってしまうかもしれない。
『柏島』の海は。なんというか不思議とエメラルドグリーンなのがとてもいい。
海と。川と。山と。空と。風と。サチコ。私には好きなものがいっぱいある。
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