| 2007年05月19日(土) |
ほっと。そっと。ふっと。はっと。 |
午後七時。ゆっくりと暮れようとしている茜色の空を見ていた。 ひとり窓辺に佇んでいるとなんだかそこはひとつの絵のようでもある。
見知らぬ誰かが風のような絵筆で夕陽を描く。その風さえも茜色に染めて。 もうお終いとちいさく吐息をもらしながら。いちにちを暮れさせていくのだ。
そして私は。もうそんなになんどもネジを巻かなくてもよくなって。 ちょっとだけ放心をしつつ。いただいた『時』にしみじみと心地良く酔っている。
昼間。庭に出て植木蜂の花の手入れなどする。大好きなキャットテールが。 今年も可愛らしくその紅い尾をふっくらとふくらませてくれたのが嬉しい。 ほんとうに猫のしっぽのよう。そっと手で触れては心がほのぼのと和んでくる。
そして。愛犬をお風呂場まで抱いていって。久しぶりにシャンプーをする。 いつも吠えるたびに叱ってばかりで。ちっとも触れ合うことをせずにいたから。 そうしてカラダを撫でていると。不思議とか弱くて愛しさが込みあげてもくる。
あくせくと。もしかしたら苛立ってばかりいたのかもしれないと省みながら。 何か落度がありはしないか。投げ遣りではなかったか。疎かではなかったか。 自信半疑に思えばきりがないのだけれど。少しは自分を赦してもあげようと。
そのきもちにすくわれたように思った。それはほんとうにふっと。
じゅうぶんなこと。せいいっぱいなこと。だいじょうぶだからきにしないでいようね。
|