| 2007年04月25日(水) |
ひとが恋しくてならず |
そうして彼女はその後。穏やかに幸福な晩年をおくりました。
などと。ふっと『晩年』というその言葉に絡み付いてしまいそうな私は蔦。 いやいやまだそんなとひとはみな微笑んでくれて。その蔦を手で弄っては。
ぷつんとおもいっきり切り揃えてくれたりする。それが蔦の幸福なのである。 しぶとく根をはっているため。思いのほか強く。また生きようと励みだすのだ。
ひとに会ってひとに逢って。それでもまだひとが恋しくてならず。 夜になるとほろほろと涙が。あふれてしまうときがたまにはある。
どうかしていると思うけれど。どうかしなくてもそれが本性というもの。 そう受止めてあげられたら。どんなにかこころがらくになることだろう。
ともすればおもくなる。重いほうへ重いほうへと想いがからまっていく。
やはりこれは切らねばなるまい。蔦は自分に絡みつきその葉でじぶんを切る。
そうしてまたしぶとく生きることを選ぶ。
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