白詰草の咲く野のかたすみでかのひとにあう。
初めてあうというのになぜか懐かしく思った。
再会だとするといつどこで彼に出会っていたのだろう。
10時間も費やして遠い町から来てくれた。 我が町のことがすごく好きで14年間も通い続けているそうだ。 そのことを知ったのは去年の初秋の事。ミクシィで彼を見つけた。
すっかり意気投合してしまったのは言うまでもなく。すべてこれは。 我が町のおかげ。四万十川のおかげだとありがたく思うばかりだった。
『空を星を海を愛でて 道端の名もなき花から自然がえがく色んな事 受け止め感じる心を持ち続けて下さいね。』と言ってくれた。
自分はいつも自信がなくて。どうせどうせ私なんかと。 悲観もすれば観念もしつつ。これまでずっと書くことに執着していた。 きっと誰かに伝えたいけれど果たして伝わるのだろうかと不安ばかり。
信念はゆらゆらと揺れるばかりの毎日だったと思う。 いったい何様のつもりなのだと叱咤する時もあった。
けれど。揺れながらなんど思い直したことだろう。 これがちいさな種なら。いつかきっと芽が出る時が来る。 その芽にふっと立ち止まってくれるひとがいてくれるかもしれない。
水をあたえてくれるひと。光をあたえてくれるひと。 そのひとたちに生涯かけての恩返しが出来ればどんなにかいいだろう。
だから。わたしが水になろうと思う。わたしが光になろうと思う。
懐かしいひとは満面の笑顔でいてくれて。ほんとうに嬉しかった。
わたしは白詰草を踏まないように野をかけあがり。小高い所から。
「じゃあね」って手をバイバイって振った。
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