| 2007年04月03日(火) |
ぼんやりがとうとうと晴れた |
口笛を吹くなんてずっとながいこと忘れていたように思う。 だからやはり上手くは吹けない。けれどあまりにもうぐいすが鳴くから。 その声に応えるように吹いてみたのだった。ちょっと音痴な私はうぐいす。
十回くらい鳴きあった。かわりばんこに鳴きあった。 「おまえに懐いているようだな」って彼が言うので調子にのって嬉しく鳴いた。
朝の川辺。対岸の小山には山桜がそれはもう花盛り。空は真っ青に澄み渡って。 昨日までの黄砂が嘘のように。あたりいちめんのぼんやりがとうとうと晴れた。
ここ数日。とても思いがけない事がたくさんあった。 夢ではないだろうかと思うくらい偶然がいくつも重なったりしては。 それが凶事でないだけに。なんだか自分が明日にでも死ぬのではと思った。
今まで生き長らえて来た褒美ではないかと思えるくらい嬉しい事が度重なり。 今生の別れとさえ思ったかのひととも。心ゆくまで語り合うことが出来た。 なにを縁起でもないこと言ってるんですか。しょっちゅう帰って来ますよと。 笑って返されたからには。なんとしても長生きしようと思わずにはいられない。
つくづくとひとが愛しい。この世で縁ほどありがたいものはないと思うくらい。
別れてもまた会えると言ってくれるひと。すごい会いたかったよと言ってくれるひと。
ありがとうって言ってくれるひと。嬉しかったよって喜んでくれるひと。
わたしは最期のさいごまで恩返しをしたいなと思う。
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