| 2007年03月15日(木) |
つめたい雨に熱いなみだを |
春雨とはいえないほどの冷たい雨が。ほろほろと空からこぼれるように降る。
こんな日にいただく心あたたまることのひとつふたつ。それが思いがけない ことであるほど嬉しくてたまらないものだ。ありがたいことだとつくづく思う。
ずっと不義理を重ねてばかりの叔母からの電話に。 多感な少女時代を重ねてみれば。いつの日もそこに。 叔母の優しさがあふれているのだった。
修学旅行の前の晩には泊りがけで来てくれたっけ。 まだ暗いうちからおにぎりを作ってくれたのだった。 寝坊して遅れないようにとちゃんと起こしてくれたことなど。 どんなにか嬉しかったことだろう。ありがとうって言ったかな。 私はたぶん言わなかったと記憶している。ものすごくつっけんどんな態度で。 もしかしたら、ああ鬱陶しいなあって心の中でふっと思っていたかもしれない。
父が死に。26年ぶりの叔母の姿を見るなり抱きついておいおいと泣いた。 よしよしなんぼか辛かったろうと優しく背中を撫でてくれた叔母がまるで。 実の母ではないかと思うほど。会いたくて愛しくてならないひとであった。
ときは流れるのではなく積み重なるものだというけれど。 悔めばいくらでも悔む重さがずっしりと今に残っている。
その重さほどに精魂尽くす事が出来ればどんなにかいいだろうと思う。
つめたい雨に熱いなみだを。
それがぬくもりになって。ひとつ今日という日がまた重なっていった。
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