| 2007年02月03日(土) |
心にもいっぱい菜の花を |
よっこいしょっと峠のように寒を越え。今日はまた暖かな陽射しが降り注ぐ。 また山あれば越えるのだろう。そうしてゆっくりと歩き出せばきっと真の春になる。
私はといえば。ひとつけじめをつける思いで。昨日から慌しさにとび込んでしまった。 家業の『あおさ海苔』の収獲が始まったのだ。もちろん嫌いではない家業のことで。 とにかく全力を尽くそうと勢いをつけているのだけれど。もう若くないせいだろうか。 生活習慣が著しく変わること。気持ちに体力が負けること。あれこれが少しだけ重い。
けれど。やはりここはきりりっと遣り遂げねばと。いま気だるさの夜に意を決している。 遣り甲斐のあることなどそうそうないのが現実。だとするとこれほどありがたい事はない。
弱音を吐くのは今夜限りにしようと。いまはっきりとそう決めたところである。
午後からいつもの山里の職場へ顔を出す。もともとパートだけれどしばらくは。 週に三日くらい時間刻みで仕事をさせてもらうことになる。毎年のことだから。 それがもう慣れっこなのがありがたいものだ。あちらをたてればこちらがたたず。 結局は家業が優先となる。そのはざまで焦りつつ思うようにいかないことも多い。
山里には一昨日からの雪がまだ少し残っていて。そのくせ真っ青な青空が見えて。 大好きな欅の木など天を仰ぐ様子が。それは誇らしく。凛々しくて頼もしいもの。
途中の畑には。つい先日までまだらだった菜の花が。もう一面に咲き誇っていた。 その黄色はほんとうに暖かな色で。心にもいっぱい菜の花を咲かせたいと思った。
焦っている私に。気ばかり急いている私に。ささやかな春はこの上なく優しい。
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