朝の寒さもほんのつかの間。日中はほんに春かと思うほどの暖かさであった。
今朝は白き梅花一輪を見つける。ほくほくっと心にもその花が咲いたように思う。 そうしてあたためてぬくぬくとした心のまま。いつもそれを抱いていられたらと。
おもって落として。またひろってはすぐに落としてばかりいるのだけれど・・・。

昼下がり。職場に友人が訪ねて来てくれた。田舎のちいさな職場だからこそで。 こんなふうな思いがけない再会もある。気軽く立ち寄ってくれてありがたいことだ。
昨年生まれた赤ちゃんをさっそく抱かしてもらう。ずっしりともう重くなって。 それはそれは丈夫そうな男の子だった。いろいろあってとても苦労して産んだ子供。 察するところがあるだけに。そのことに触れるのは憚りつつ。ただただ「偉かった」ね。 あとはその命の重みに頬摺りをするほど。それは彼女の愛しい分身に他ならなかった。
「お母さんのお友達よ」って。そのつぶらな瞳に彼女が私のことをそう言ってくれて。 その一言がとても思いがけなくて嬉しかった。「ともだち」なんてあたたかな響き。
ずっと思っていた。どんなに安否を気遣ったところで。伝わりはしないだろうと。 にわかにほんとうににわかに。彼女の人生の通りすがりの顔見知りに過ぎないのでは。
ともだちの片想いだってあるのだもの。まして歳の差。それがいちばん辛かったこと。
踏み込んではいけない『線』親身になり過ぎてはいけない『線』その線上にあって。 呼んでみたくもあり。祈りたくもあり。歳月ばかりが泡のように流れてばかりだった。
今日は。ほんとうにありがたい一日だったと思う。
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