人生がわからなくなりそうな日々がつらくてたまりませんでしたと。 あのひとは言って。まるで戦場へ向かうように背を向けて去って行ったけれど。
わたしの厳しさはとても一途で。どうしてもそれを曲げられない理由があるとすれば。
ただただ強く逞しく生き抜いて欲しいと願う。母のような心だったのかもしれない。
冬枯れの野に青く芽吹く雑草のように。その一面を枯野だと信じさせないでいたい。
折れた木の哀れさの根元にいつかの実が。ちいさく伸びて空に向かっていることを。
伝えてあげたい。おしえてあげたい。ひと目見せてやりたいと。いつもいつも願う。
あのひとはきっと。きっと生きている。
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