いちだんの寒さには。まだそのうえ。まだもっとそのうえの寒さが来るのだけれど。 なんだか早くもからだがぎこちなくなり。空を仰ぐことさえも臆病になってしまう。
昨夕は軒下のシャコバサボテンを抱えて。とうとうこれも居間で冬ごもりとなった。 白いのと薄桃色とふっくらと蕾をつけて。クリスマスの頃には満開になることだろう。
植物はみな等しく愛しいものだけれど。冬の頃に咲いてくれる花はとてもありがたいものだ。
さて。ところでと。なんだか感慨に浸っているのはほかでもないけれど。 今日で私もとうとう観念すべきほどの歳となった。ほんとうにもう引き返せない。 とにかく進むしかないのだと思うと。今更咲けもせずかといってまだ散れもせず。
ましては枯れる訳にもいかぬと。心の奥深いところから何かが込みあげてきたりする。
不思議であり奇妙でもある。これまでの生き様など思うと映像のようにも浮かぶのだけれど。 何がよかったとかあれが悪かったとか。ここまで来るとすべてがきっかけとなって。 転がるように流れるようにずっとずっと続いてきた道のように思えてくるのだった。
出逢ったひとたち。時には私を戒めてくれたひと。優しく労わってくれたひと。 そしてそっと背中を押してくれたひと。また強く突き放してもくれたひと。 抱きしめてくれたひと。寄り添ってくれたひと。こころから愛してくれたひと。
一期一会が身に沁みる。ほんとうにありがたい出逢いを重ねる事が出来たのだった。
まだまだ生きる。まだまだ歩く。はるかかなたでまたきっと出逢うために。
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