| 2006年11月14日(火) |
ちくたくちくたくぼーんぼーん |
天気予報は雨のち曇りだったけれど。その雨は天気雨だった。 ここいらでは日和雨ともいう。そういえば狐の嫁入りともいうらしい。
恵みの雨というわけにはいかず。ささやかな雨の雫は風に飛ばされては。 夕暮にはやけに紅い太陽がもうさようならのふうで。夜がまた駆け足で。 やって来た。さいきんはあっけない。なんだか物足りなくも思うのだが。
終えれば平穏で。苛立つことも特になく。ぽつねんとそこに佇んでいるのだった。
差し向かいで夕餉のひと時など。このところの心を痛めるばかりの世の中のことを。 彼と話すことが多くなった。とても根本的なところで何かが歪み始めていると。 いくらふたりで討論をしても。世の中を変えられるはずなどないのが悲しいと思う。 救えるものなら救いたい。ふたりともいきつくところはつねに同じ思いなのだが・・。
嬉しいことはいつも思いがけずあり。さっきサチコが上機嫌で帰って来たのだが。 地元の情報誌に写真が載っていて大喜びだった。次はテレビやねついにデビューやと。 すぐに調子に乗るところは誰かさんとよく似ている。くすくすと笑いながらも。 太陽のような我が娘を愛しく思う。母はすごい親ばかだけれど。親ってそうでなくちゃ。
笑い合ったあとの静けさ。これもつねで。また自室にこもっては独りをたのしむ。 ラベンダーのお香をたき部屋中がそれで満たされるのを。その微かなけむりがまるで。 生き物のように漂っているのが。安堵に似ていて。心地よく時がちくたくと進み出す。
わたしは恵まれているのだなと思う。足るを知るは最上の富だ・・。
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