ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2006年10月25日(水) だから書くね

か細く。今にも消えてしまいそうな声で。鈴虫が鳴いている。
あちらからこちらからではなく。ただ独りの声は少しせつなく。

三日月の夜だから。そっとしておいてあげたくなるのだ。呼んでいる。
彼は誰かを待っている。今夜限りの声ならばどうか見つけてあげてよ。



私には夜風が似合う。少しひりりと。もう痛くなったこの風のことが。
私は好きで。少し窓を開けてみては招き入れている。きりりっとして。
なんだか澄み渡る。心のどこか一部分の。私の汚れが風になるのがいい。


今朝。思いがけず。それはそれは嬉しいメールが届いていた。
私はいつも不確かだったから。いつだって不安だったけれど。

書いていてよかったんだなと。このままで大丈夫なんだなって思った。
誰かを傷つける。誰かの気に障る。それがもっとも悲しいことだったから。

誰かがほっと微笑んでくれる。誰かがほんの少しでも元気になってくれる。
それが私の喜びであり。幸せなことだった。こんな私でも誰かの役に立てたら。
この上ない事のように思う。それがどんなに思い上がりでも。私は私の信念を。

折ってはいけないのだと思う。だから立つ。もう老い始めてもう枯れ始めて。
いるのかもしれないことに。誰よりも気付いているのが。わたしなのだから。

みじめな姿を晒すわけにはいかない。私はもっともっと精一杯生きていきたい。


若いひとは。懐かしくって。なんだかとても恋しくて愛しい我が子のようだった。
ああ。このひとは。私がかつて殺した子供。生きていればと死んだ子の歳を思う。

どうしたの?なにがあったの?私は無性に抱きしめたくなるのだったけれど・・。
それが私の身勝手だと充分過ぎるくらいわかっているから。執着しつつも距離を。
おかなければいけないことが。すごくすごく辛くてたまらないのだった。


書く。きっと読んでくれる。確信は時々揺らぐけれど。書く。

ねえ。一緒に空を見上げようよ。ほら。今日の夕陽はすごいすごい紅いね。

猫じゃらしのゆらゆらしているとこ。薄の穂の優しさ。野菊の愛らしさ。

みんなみんな。きみにあげたい。きみに見せてあげたいんだよ。


だから。書くね。死ぬまで書かせてね。


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