朝の峠の道が。やはりたまらなく好きで。何度だって好きだと言うのだけれど。 いが栗がころりんと転がっているのを。おっとっとと踏まないように進んでは。
いちばん最初に見える民家などは。夜には梟の声が聞こえそうな山の真ん中で。 干されたばかりの洗濯物が暖簾のようにぶら下っているのが。なんかほっとする。 つい最近。その民家にちいさな子供がいるのを見つけたのでちょっと嬉しく思う。
赤いリュックのお遍路さんに会った。その軽やかな足取りほどありがたいものはなく。 おいちにっおいちにっと。今朝も元気をさずけてもらったのだった。どうもありがとう。
まあるい日。ふしぎにまあるくて。こんな日はつるつるしているのかもしれない。 棘とか針とかはいくら向かって来ても。無駄というか立つ瀬がないというのかも。 受止めるこころさえもなくて。悪戯っ子みたいに囃し立てることもするつもりなく。
何事も。つるつるっと滑り落ちていくのは。ちょっと客観的でちょっと愉快だった。 ちまちまとひとつひとつに。目くじら立てては些細なことに歯向かってみたり。 思うようにいかないのをひとのせいにしてみたり。我を通し続けようとしたり。
愚かな事は数えればきりがないほどあるのだった。反省はいくらでもしなさい。
おいちにっさんし。ごうろくななはち。
三角ならば。とにかく四角になるべきだ。
四角になったら。すこうしずつ角を捨てよう。
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