昨日から雨が降ったりやんだりで。夏の名残がとうとうと冷めていく。 桜木のわずかばかりの葉も落ちて。もう冬ごもりなのかと思うほどの裸に。 ついこのまえこわいと思った紅の花さえも。いつのまにか朽ちてしまった。
そして炎のように群れて燃え咲く鶏頭の紅が。情愛のように咲いているのへ。 雨がひとしずくふたしずくと落ち。その情愛が罪であるかのように熱を冷ます。
今朝目覚めてすぐに手に取った携帯に。思いがけないメールが届いていた。 真夜中に届いたその一言に。今日はずっととらわれていて。胸が苦しかった。
昨夜すごく念じたせいかとも思う。豆地蔵さんに手を合わせながら。名をふと。 呼んでしまったからだと思う。いつもいつもこんなふうな偶然を装っては心が。 たぶん彷徨いながら相手に届いてしまうのだろうか。それがワカラナイナニモ。
郵便局へ行って。銀行に行って。傘もささず小走りに駆けては濡れて。
足りないんだと思う。もっともっと私は雨に打たれてしまいたかった・・。
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