青空の日々が続いている。夏のような陽射しだったり。秋みたいな風。 もうすっかり稲刈りの終った田の畦に。紅いのがすくすくっと咲いて。 山里はとてものどかだ。夏を惜しむ蝉の声。ひゅらひゅらとトンボ達。
のほんとしている。ふしぎなくらい考えることを忘れてしまうくらい。
お祖父ちゃんに本を送る。走り書きだけど手紙を添えて送った。 また宮尾登美子で『きのね』を。きっときっと喜ぶことだろう。
会いに行かねばと思う。いつもそう思うだけですまないなと思う。 お彼岸だというのにお墓参りも行けない。ほんとうに薄情な孫だ。
私はすごく大切なことを忘れていたのだと思う。 自分のことばかりだったんだ。自分があとどれくらい生きられるかとか。 そればかりを不安に思っていた。そんなことはとても些細なことではないか。
職場のすぐ近くに住んでいる人で。地域のボランティア活動していたひとが。 昨日急に亡くなったそうだ。お昼寝してるみたいに寝転がっていたのだという。 お歳を聞いてびっくりした。とても81歳には見えなかった。元気溌剌だったし。 背筋をぴんと伸ばして颯爽と歩く人だった。疲れた日もきっとあっただろうに。 地域のお年寄達のお世話をしていたのだ。『サロン』を楽しみにしている人達が。 きっとたくさんいたはずだと思う。それなのに陰口を叩く人もいたと聞いて・・。 ショックだった。世の中には、自分に出来ないことをする人をそんな風にいう。 心無い人もいるということだろう。とてもとても理不尽で。悲しいことだと思う。
だけど「ほんとにありがたいひとだったよ」ってみんながそう言っていると聞くと。 ほっとする。最後の最期まで尽くしきったその人の命がとても尊く思えるのだ。
いのちはほんとうに儚い。その儚さを歩むのがひとというものであってほしい。
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