ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2006年09月10日(日) 青春を抱いて行く

空が重くておもくて雷雨だったり。午後はゆっくりと明るくなった空。
久しぶりに夕焼けをみた。はにかんでいるような照れているような空。


懐かしくてアルフィーを聴いていたら。むしょうにギターが弾きたくなった。
じぶんにとってそれは青春で。高校時代に買えなかったのを就職してからやっと。
買えたのだった。結婚した時も持って行った。離婚した時も持って出てから。
また結婚する時ももちろん抱えて行ったのだ。育児に追われるようになってから。
それはちょと目を離した隙に。幼子の玩具になってしまったりもしたのだったが。

ときどきは弾いた。とても下手で弾けない音がたくさんあったけれど。好きで。
あの海辺の教室の。放課後の。まさ君やけんちゃんと過ごしたかけがえのない。
青春のアルバムを。そうしてめくるように懐かしんでは。ぽろんぽろんと音が。

涙みたいに流れ落ちてくるのを。いくたびもいくたびも受け止めては遠く想った。


そうして意に反するように時は加速し続けては。まるで約束していたかのように。
私のギターはいつのまにか。息子くんの部屋に立てかけられるようになっていた。
『山崎まさよし』がすごく好きらしく。よく弾いていた。声がよく似ているのだ。
そうほめると。もうすっかりなりきったようにうっとりと弾くのが。母は嬉しくて。


そしてとうとうあの日「持って行くからな」って彼は言って。とても大急ぎで。
「俺のだから」って抱えて行ってしまったのだった。ぽかんぽかんとなんだか。

それは寂しさに似た門出であったが。私の青春が彼の青春に姿をかえていたのを。

母はそのとき。すごくはっとしながら気がついたのだった。


弦が切れたら張り替える。また切れたら張り替えればいい。

私のギターは。きっとこれから。また新しい青春に出会えることだろう。


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