ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2006年08月26日(土) 晩夏の音と晩年の決意

花火の音を聞きながら。どんどんどんといま酔っている。

いつか見た真っ白の花火を思い出した。粉雪みたいなの。
今年もあがっているのかもしれない。おもてに飛び出して。
ほんの少し歩けば。遠くからでも花火が見られるのだけど。

今夜は音がいい。なんかいい。晩夏の音と名付けたいと思う。



夕方から出掛けていて。ついさっき帰ってきたばかりだ。
バド仲間の若いひと達から。バーベキューのお誘いを受けた。
すごくすごく嬉しかったんだ。わくわくしながら出掛けて行った。

場所は。お隣りの黒潮町だった。国道から北へ3キロほど奥まったところ。
廃校になった小学校が。地元の人たちの管理で宿泊施設になっているのだった。

校庭でバーベキューなんだ。楽しく食べて飲んで。みんなは一泊するのだと言う。
私は帰宅しなければいけなかったけど。なんか林間学校みたいでいいなあって思う。

現地まで夫君に送ってもらう。お仲間のクルマがあったのでほっとした気分だ。
「はーい!来ましたよ〜」って笑顔で行こうって思った。だけどすぐにむむむ。

知らないひとがたくさんいた。それもすごく若いひと達ばかりで。戸惑うばかり。
足が竦む。校庭の隅の木陰に隠れるようにして。一歩も前に進めなくなってしまう。

とうとう。そうして2時間が経ってしまった。
お腹が空いた。喉もからからに渇いてしまった・・。

『場違いな場所』とはこれなんだと思い始める。
浮き足たって来たものの。仲間のひとりに声をかけることも出来ないのだった。

情けねえ奴だなあってつくづく思う。そしたらすごく悲しくなって。もう駄目。


そしてついに決心したように。とぼとぼと歩き始めた。
とにかく早く家に帰りたいと思ったんだ。

「お父ちゃん助けて・・」と歩きながら彼に電話する。

山沿いの県道を。小川のせせらぎの音を。田んぼの案山子さんや蛙の鳴き声。
あたりはすっかり暗くなり始めていたけれど。不思議と寂しさを感じない道だった。

歩くのってこんなに気持ちいいもんなんだなあって。感動さえも覚えてくる。
そうして。今日はなんていい日なんだろうって思えてくる。汗をかきかき歩く。


国道までもう少しのところで。夫君に発見されてしまったにわか旅人であった。

おまえはほんまにアホじゃないかと。ついでに家まで歩いてみろやとか。
いっぱい笑われてしまったけれど。私はわたしの滑稽さが楽しくてならない。

家はやっぱよかった。ぜえぜえと飢えたようにザルそばとビールをがぶ飲む。


そしてひと息ついてから。誘ってくれたお仲間にメールした。
ほんとうのことなんてとても言えない。急用でキャンセルと詫びを入れる。

そしたら。さっきわざわざ電話をかけてきてくれたのだ。
なんてありがたいことだろうと。胸がすごく熱くなった。

「またきっと遊ぼうよ!」って言ってくれたのだ。


だからなんだ。わたしはもっともっと勇気を出さねばならない。




 < 過去  INDEX  未来 >


anzu10 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加