| 2006年08月14日(月) |
わたしを待ってくれたひと |
今日はどうしても会いに行きたいと思うひとがあった。 それは先週末からずっと思っていたせいもあって。 今朝からそわそわと落ち着かずとにかく行かねばと出掛けたのだった。
去年の暮れにご主人が亡くなって。今年が初盆だった。 甘い物が好きだったと聞いていたので。洋菓子屋さんに寄っていく。 お供えだと言うと店員さんが紫色の器にお菓子を綺麗に並べてくれた。 お花もつけましょうねと言って。可愛らしくラッピングしてくれたのだ。
喜ぶだろうなあって。その大好きな笑顔に会いたい一心で。心が弾んだ。 先月会った時に約束していたのだ。だからきっと待っているに違いない。
ほぼ毎月のように会っているひとだった。春に忙しくて行けなかった時は。 「元気ですか?最近会えませんね」って絵葉書をよこしてくれたりもした。 その時は急いで電話したのだった。「もうすぐ行けるから待っていてね」って。
いつもいつも。わたしを待ってくれたいた。満面の笑顔で迎えてくれたひと。 ご主人を亡くされてからも。いつまでも悲しんでなんかいられないと言って。 とにかくお店に出て。お客さんの相手をしている時がすごく心が和むのだと。
だけど毎日が暮れる時。どんなにか寂しかったことだろう・・・・。 「めしめし!」って晩ご飯の催促をしていたひとが。もういないのだ。 いく日もいく日も。その現実を受け止めながら。日々を送っていたことだろう。
もう初盆だからね。早いもんよね。そう言って笑っていた。それがひと月前のことだった。
お盆休みしているかもしれないなあって思ったのだ。でもお店はちゃんと開いていた。 よかったあって駆け足で行く。朝いちのお客さんで驚かせてあげようって思った。 とにかく会おうって。それからね。ナイトクリームが切れたようって言おうって。
でも。いつも座っているカウンターのところに居なかったんだ。 そのかわりに店員さんが「みかさん!」って言った。一瞬なんだか時が止まった。 お盆だから忙しいでしょ?って。彼女がそこに居ないのはきっとそのせいだと思う。
だけど。そうじゃなかった・・・。
もうほんとうに。どこにもいなくなってしまっていたのだ。
「みかさんが来てくれたよ」って店員さんが二階の住居へと案内してくれた。
嘘でしょ・・嘘でしょ・・これは嘘でしょ・・・。
だけど。それは。嘘なんかではなかったのだ。
まだ真新しい花に囲まれて。彼女はちいさな箱のなかに居た。
嗚咽が止まらない。わたしは何がなんだかわからなくなって。
しばし。泣き叫んでいた・・・・。
いつも。いつも。わたしを待っていてくれて。ありがとう。
遅くなっちゃったんだ・・・。 ごめんね・・・。
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