| 2006年08月05日(土) |
帰ることのできる場所 |
いまは夕陽のころ。茜の空に。つくつくと蝉の声が響いている。 それからごごごと。遠く聞こえるのは飛行機の音。九州のほう。 いいな空の旅は。こんな夕陽のころに空を飛んで行ってみたいな。
そうして今日が暮れていくのを。窓辺でぽつんと見送っているのだった。
今日は。海ではなくて山のほうへ行ってみようかと思い立ち。 四万十川を遡って。わたしの生まれた山奥のその場所へと行ってみた。 カヌー館があったり。キャンプ場があったりで。子供の頃とは違うけれど。 旧道の小道を通ってみると。昔からあった商店や食堂を見つけることが出来た。
そうそう。あの頃母さんは小学校の用務員をしていたのだった。 時々だったけど一緒に帰ったことがあった。校庭で遊びながら。 母さんの仕事が終るのを待っていたのかな。よく覚えていないけれど。 母さんは自転車を押しながら食料品店に寄ったりしたんだった。 そこでよくコロッケを買ってくれた。そしてそれを食べながら帰るんだ。 それがすごく嬉しくてね。今日ね。こんなことあったよ。それからあのね。 わたしはぴょんぴょん跳ねるように歩いていたように思う。母さんは? 母さんはどんな顔してたのかな。ああなんでだろう。ちっとも思い出せない。
だけどほんとうに。なんて懐かしい道なのだろう。ここがわたしの故郷なんだ。
こどもだったころ。それはにどとかえれないときのいちぶ。
ゆいいつ。かえることのできるばしょなのかもしれない。
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