今朝目覚めて間もなく。まだ布団でごろごろしていた頃。 地震があった。最初はゆらゆらだったけどすぐにぐらっと来て。 とても怖かった。身構えてああどうしようと思っているまにおさまる。
揺れているとき夫君がおっきな声でサチコの名を呼んでいた。 二階ではサチコが「おとうさーん!」と泣きそうに叫んでいた。 あたしはとにかく。夫君の腕にすがりついていたのだった。
近いうちに必ず。かつての南海地震なみのおっきな地震が来るのだと言う。 確実に津波が襲ってくるから。揺れたらすぐに高台に逃げないといけない。
その時どこにいるのだろう。家族ばらばらだったらどうしたらいいのだろう。 考えれば考えるほど。それはとても恐ろしく不安なことだった・・・。
そんな朝から。また何事もなかったかのように日常が始まる。 平穏がなによりも幸せだと思える。お弁当作ってお味噌汁作って。
月曜日だった。活けられた職場の合歓の木は生きているだろうか? 気掛かりでならず。少し早目に家を出る。お遍路さん二人追い越す。
合歓の枝は。残念ながらかなり弱っていた・・・。 水を吸えないのか。もしや水に漬けたりしたらいけないのか。 ネットでも調べてみたが。合歓の木はしなやかで折れ難いとあった。 手で枝を折ろうとしてもなかなか折れない木なのだそうだ。
でも折れてしまったのだ。それは仕方なくどうしようもないことだろう。
だけど。合歓の木はちゃんとそこにあるのだ。 もはや幹だけになってしまって傷跡を痛々しく晒してはいるが。 その幹のところどころに若い枝が生えているのが見える。 なんだか合歓の木の赤ちゃんみたいだ。ようく見るとちっちゃいのに。 ちゃんと蕾が付いているではないか。よかったあ。だいじょうぶだよ。
咲いたらね。きっと写真に撮るからね。
そしてきみに。真っ先に見せてあげるよ。約束したんだもんね。
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