うす曇りのいちにち。時おり柔かな陽射しがこぼれる。 蒸し暑くもなくて。なんだか無性にカラダが動きたがるのだった。
思い立ち自室の模様替えをする。思い切って古い机を捨てることにした。 サチコの学習机だったのを貰っていたけど。今では乱雑に物を置くだけ。 引き出しの中には。自分なりの宝物みたいなものが押し込まれてあった。 たとえば髪が長かった頃の。ある日ばっさり切ってしまった髪の毛の束とか。 そういうのや。すごくせつなく大切に思っていたのだろう数々の品々だとか。
冷静というか。すごく醒めた気持ちでそれらを手に取り。片っぱしゴミ袋へ。 捨てた。バカみたいと我ながら思ったのだ。どうしてこんなもんをとも思った。 だけどすごく懐かしい物もあった。「ありがとう。さようなら」と言って捨てる。

午後。サチコと買い物に行く。 今日はおにいちゃんの誕生日なので。焼肉パーティーをするのだった。
夕方。ふたりがにこにこ笑顔でやって来る。ちえさん手作りのケーキだ。 五人でわいわいとお肉を焼いて。母のテンションは上がりっぱなしだった。
こんなふうにときどき。楽しいのが嬉しくて幸せだなと思う。
ふたりが帰ると。またし〜んと静かな夜が更け始めたのだった。
わたしは。いつもと変らない。早く眠くなりたいなあって思っている。
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