とうとう梅雨の頃になってしまったようだ。 でも本日は素晴らしく晴れて清々しさこのうえなく。 すうはあすうはあ初夏の風を浴びているのが幸せだなって思った。
ちょっとショックだったのは。今朝職場に着くなりのことだった。 昨夜の嵐のような風のせいで。庭の合歓の木がぽっきり折れてしまっていた。 どさっとそれは落ちていて。見るとたくさんの花の蕾がついているではないか。 あのなんともいえない神秘的であるような。薄桃色の鳥のような花の咲く木だ。
あああおしまいや。なんかもうおしまいの気がするとオババが嘆く。 あたしだって悲しいと思う。でもこんなこともあるのだなって思う。
生かすぜ。なんとしても花を咲かすぜとオババが血迷ったように言って。 あちこちからおっきなポリバケツとか。壊れた洗濯機とかに水を張って。 合歓の木は活けられることになった。咲くだろうか。きっと咲くだろう。
冬枯れの日の合歓の木を想う。空に向かって手を伸ばすように生きていた。 仰ぎ見てはどんなにか希望を。授けてもらったことか。時にはちょっぴり。 せつなくて。なぜかそれはどうしてかせつない姿をしている時もあったのだ。
咲けないのは悲しい。いちばん悲しいのは折れてしまった合歓の木のこころ。
だからきっと咲かせてあげたいと思う。
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