肌寒さを感じる朝と。ほっと暖かな光降り注ぐ真昼と。 私はわたしの温度を知らなくて。ふと途惑ってしまう。
のだけれど・・・。
今日もいつもの山道をいく。 峠にさしかかるまでの道で。春遍路さんに「おはよう」 スニーカーがてくてくと元気で。そんな颯爽が私の嬉しさ。
いいこととかわるいこととか。 きたいしたりふあんがったり。
そんなんじゃないんだ。てくてくいくってことがたいせつ。 だってどんないっぽも。すすむってことがいいことだもん。
もうすぐ峠。その時だった。新緑の陰の中で何かがきらっと光った。 すごくはっとして。思わずブレーキを踏む。確かめなくちゃって思った。
朝陽がそこだけ。まるでスポットライトのように照らしている。 いっぽんの木。零れ落ちそうなほどの花を咲かせた山つつじの木を見つける。 その感動といったら。竹取の翁が光る竹を見つけた時と似ているかもしれず。 わあ。つつじ姫だあって。これ以上の表現は拙い書き手には無理なのでして。
こんな朝でありましたとさと記しておきまする。
さてそして今宵。
このいちねん祈り続けたことが。ついに成就しました。 もうほんとうに思い残すことは。ないのだと思います。
わたしはあのひとのひかりになれたのかもしれません。
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